正月明けの食卓に、静かに現れる白いお粥。
七草粥(ななくさがゆ)は、1月7日の「人日の節句」に食べられてきた、日本の伝統的な行事食です。せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな(かぶ)、すずしろ(大根)という春の七草を刻んで加え、塩だけで調える極めて素朴な料理ですが、そこには健康・祈り・季節感という三つの意味が重なっています。
七草粥の由来と歴史を簡潔に整理
七草粥の起源は中国・唐代にまでさかのぼります。
1月7日に七種の若菜を入れた汁物を食べ、無病息災を祈る風習があり、これが日本に伝わりました。
日本では室町時代から江戸時代にかけて広まり、「若菜摘み」の文化と融合。江戸時代には庶民の間にも定着し、
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正月のごちそうで疲れた胃腸を休める
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冬に不足しがちな青菜の栄養を補う
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一年の健康を願う
という実用性と意味合いを兼ね備えた食事として根付いていきます。現在でも「1月7日の朝に食べるもの」として、多くの家庭に残っています。
春の七草とその役割
七草は早春に芽吹く野草・野菜で、共通点は消化を助け、体を整える方向に働くことです。
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葉物中心で脂質が少ない
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食物繊維が多い
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香りが食欲を刺激する
派手な効能をうたうものではありませんが、年末年始の食生活を一度リセットするには、理にかなった組み合わせだと言えます。
基本の七草粥レシピ(2〜3人分)
材料
| 材料 | 分量 | 補足 |
|---|---|---|
| 米(またはご飯) | 1/2合(75g)または150g | ご飯使用なら時短可 |
| 水 | 600〜1000ml | 柔らかさは好みで |
| 春の七草 | 1パック(約100g) | 市販セットで可 |
| 塩 | 小さじ1/2〜1 | 薄味が基本 |
作り方(鍋)
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米を洗い、30分〜1時間浸水(ご飯の場合は不要)
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鍋に米と水を入れ、中火→沸騰後弱火で20〜30分
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七草は下処理
・すずな・すずしろ:薄切り
・葉物:軽く塩ゆでして刻む -
粥に七草を加え、塩で調えてひと煮立ち
炊飯器なら「おかゆモード」で炊き、七草は最後に混ぜるだけでも成立します。土鍋を使うと、香りと甘みが立ちやすくなります。
地域による違いと柔軟さ
全国で同じ七草粥を食べているわけではありません。
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東北:七草が手に入りにくく、根菜や豆を使った汁物
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北海道:餅入り、汁粉風などの変化形
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九州:旬野菜中心で、魚や肉を加える地域も
重要なのは「七草を厳密に守ること」ではなく、その土地で手に入るもので一年の健康を願うこと。この柔軟さが、長く続いた理由でもあります。
現代的アレンジと2026年の傾向
2026年1月7日現在、SNSでは七草粥の投稿が一斉に増加しています。
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家庭で作った写真
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中華風(鶏ガラ・卵入り)
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チーズや牛乳を使ったリゾット風
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冷凍ご飯・インスタント粥での簡略版
「草っぽい見た目だけど意外と美味しい」「毎年なんとなく続けている」「正月の切り替えスイッチになる」といった声が多く、行事食でありながら、健康習慣として再評価されているのが特徴です。
特に今年は、
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デトックス
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禁酒・節制の区切り
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胃腸リセット
といった文脈で語られることが増え、年中行事から“日常に近い養生食”へと意味が広がっています。
なぜ今も続いているのか
七草粥は、豪華でも流行でもありません。
それでも残り続けている理由は明確です。
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体に負担をかけない
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意味が分かりやすい
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一年に一度で、無理がない
「正月が終わった」という区切りを、食事で実感させてくれる文化。七草粥は、その役割を今も静かに果たしています。
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