2/19夢日記

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夢の狭間で——彼女の魂を追って

俺に彼女ができた。
ちょっと太めだけど、気遣いができる、優しい子だった。

だけど、ある日、何者かに殺された。
しかも、かなりグロい方法で。

世間的には「行方不明」。
俺はすでに諦めモードだったが、親父は違った。
ランクルを飛ばし、彼女の行方を追い続けていた。
帰り道には決まってこってりラーメンをすする。
そのまま実家で晩飯。
俺には飯が喉を通らなかったが、妹はレモンサワーを飲んでいた。

——そして、俺は知ることになる。

彼女はただ殺されたわけじゃない。
魔術師のような何者かに、「身体は殺され、精神だけが生きている」という状態にされていた。

高層ビルの76階。
そこで俺は、彼女と最後の「バイバイ」を交わした。
女子トイレで、想像を絶するほど残酷に殺され、
肉体はぐちゃぐちゃになりながらも、
彼女の魂は「床のシミ」として生き残っていた。

——それでも、彼女はまだ「そこ」にいる。

父親が言った。
「生きてはいる。だが、元通りに蘇生できるかはわからん」

この話をしていたのは、なぜかビルの1階の公衆トイレ
外に出ると、サッカークラブの子供たちが水飲み場で遊んでいた。
勢いよく水を出し、床をびちゃびちゃにする、あの懐かしい遊び。
俺は止めようとしたが、自分も子供の頃にやったことを思い出し、何も言えなくなった。

——でも、数回目のいたずらで、俺に水がかかる。

怒りはしない。
けれど、叱るために追いかける。
捕まえ、「なぜやった?」と問い詰めると、
「家ではそういうルールだ」と言われた。

ならば、とその子の家に電話をかけさせ、母親に確認を取ることにした。

……結果、有耶無耶になった。

そして、新たな日常へ

その後、俺は他人の引っ越しを手伝っていた。
そこには、一度荷物を持ったまま、ドアを開けるために建物を一周するアホな女がいた。

何がしたいんだ、と思いながらも、俺はただ黙々と荷物の開封作業を続ける。

彼女の魂が、まだどこかで生きているなら。
——俺は、何をすればいいんだろう。

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