🟦 はじめに:詳しくなるほど、不満が湧いてくる
「なんでこんなに使いづらいのに、Windowsなんだ?」
PCに少し詳しくなると、こう感じる場面が一気に増えてくる。
僕自身も、仕事でもプライベートでもPCをよく使う立場として、Windowsの理不尽さにうんざりしてきた。
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UIが一貫していない(「設定」と「コントロールパネル」問題)
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OneDriveやEdgeの“ゴリ押し”
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無駄に多いプリインストールアプリ
さらにクラウドサービスでは、Azureの使い勝手の悪さに苛立つ毎日。
「AWSのほうがいいのに…」と思っても、そこには“抗えない力”があった。
🖥️ 第1章:不便でもWindowsが選ばれる理由
✅ 体験談:Macユーザーが仕事で“詰んだ”話
ある同僚がMacを買ったものの、社内システムがWindows前提すぎてまともに使えず、結果的に放置している状況に。
業務システムはほぼWindows前提:
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弥生会計
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勤怠・人事管理ツール
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独自開発された社内アプリ
しかも、IT部門からは「Macはサポート対象外です」の一言。
Macはそもそも“選択肢”に入れてもらえない構造になっていた。
🍎 第2章:Macは快適だけど、仕事では“詰む”理由
私自身、M1 Macを使っていたことがある。
動作も快適、バッテリー持ちも抜群、見た目も最高――
だが、仕事で使おうとした瞬間、複数の“壁”にぶち当たった。
❌ Macが詰むポイント
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.exe
形式アプリが動かない -
Excelのマクロが動作しない
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業務チームがWindows前提で設計されている
どれだけ快適でも、「周囲とつながらない快適さ」は意味がない。
まさに、“構造的な詰み”だった。
☁️ 第3章:Azureは「使いたくて選ぶ」クラウドではない
あるプロジェクトで、AWSを提案したらクライアントから即却下。
「うちはMicrosoftと契約してるんでAzureで」
技術的な優位性や柔軟性は無視され、「通しやすさ」や「管理部門の都合」でAzureが選ばれる構造。
つまりAzureは、“技術で選ばれる”のではなく、“契約と習慣で使われる”クラウドなのだ。
🧠 第4章:Microsoftの“支配構造”はこうして完成する
以下のように、Microsoftはさまざまな手法でユーザーを囲い込んでいる。
項目 | 内容 |
---|---|
Office連携 | Office 365、OneDrive、TeamsをAzureとセットで導入 |
クラウド移行割引 | Windows ServerやSQL Server利用者にAzure割引 |
導入のしやすさ | 長年の契約実績で稟議が通りやすい |
サポート体制 | “安心”という幻想とブランドイメージ |
🛠 第5章:それでも我々にできること
不満を持っているだけでは何も変わらない。
だからこそ、“知ったうえで使う”という視点が必要になる。
✅ 現実的な立ち回り方
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Windowsの初期設定を軽量化(不要アプリ削除・UI最適化)
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TerraformやIaCで脱Azure依存設計
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Macとの共存(Parallelsや仮想化環境の活用)
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“文句を言えるスキル”を強みにする
🧩 まとめ:不便さは“気づき”の証拠である
「なぜ、こんなに不便なものを使い続けているのか?」
その問いは、自分が気づいてしまったからこそ生まれる。
技術だけでは変えられない“構造的な支配”がある。
だが、それを理解すれば、私たちはもっと賢く、柔軟に選択できるようになる。
「選ばされている」だけの立場から、「使いこなす」側に回るために。
今日もまた、WindowsとAzureに少し毒づきながら、賢く付き合っていこう。
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