TBS勢が強いのはなぜ？ 2025年男性アナランキングから読み解く構造

2025年の「好きな男性アナウンサーランキング」でTBS勢が上位を占めた理由について、公開された事実から傾向を整理する。1位南波雅俊、2位赤荻歩、8位杉山真也、6位伊藤利尋と、TBS所属アナが複数入った結果となり、SNSでは「TBS黄金時代」という表現が拡散した。

根拠として最も指摘しやすいのは、TBSの出演番組が視聴者接触の高い位置にある点である。特に『ラヴィット！』は平日朝の情報番組の中でもSNS拡散が多く、南波や赤荻の出演機会が視聴者の記憶に残りやすい。南波の熱唱シーン、赤荻の胴上げといった番組内の出来事が数万規模で共有され、話題化が票の伸びにつながったとみられる。

次に、TBSはバラエティとニュース双方でアナウンサーが露出しており、南波は『Nスタ』、赤荻は『ひるおび』、杉山は『THE TIME,』に出演している。アナウンサーが複数番組を横断して出演する構造が認知度を高め、投票母数に直結しやすい。

一方、未確定の要素も存在する。SNS拡散がどの程度票数に影響を与えたか、視聴者層の年代別傾向がどれほど寄与したかなど、詳細な統計は公開されていない。また、日テレ勢が前年に続き低調だった理由についても分析可能なデータは少なく、「炎上影響」などの記述はあくまで記事上の指摘にとどまり、調査元の明確な発表ではない。

TBS勢の上位独占は今年の特徴として示されているが、来年以降の動向は不透明である。新人勢の上昇、フリーアナの安定、局ごとの番組構成の変化など、可変要素が多いため、今回の結果が一時的な傾向なのか、長期的な流れとなるのかは今後の推移を待つ必要がある。