スポーツの世界には、普通の試合とはまったく意味合いが異なる特別な試合が存在します。
それが「天覧試合(てんらんじあい)」です。
ニュースやSNSで「天覧試合」という言葉を目にしても、
「普通の試合と何が違うの?」
「どれくらい珍しいものなの?」
と疑問に感じた人も多いのではないでしょうか。
実はこの天覧試合、古代の相撲から現代の野球・競馬まで続く、日本独特のスポーツ文化です。
この記事では、
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天覧試合の意味
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天覧試合の歴史
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有名な天覧試合
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野球史に残る伝説の試合
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最近の天覧試合の例
などを、わかりやすく解説します。
天覧試合とは?
天覧試合とは、天皇が観戦するスポーツや武道の試合のことです。
「天覧」という言葉は、
天皇がご覧になることを意味します。
つまり天覧試合は、単なる観戦ではなく、
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皇室が公式に観戦する
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国としての象徴的行事
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競技の格が上がる特別な試合
という意味合いを持っています。
なお、天皇ではなく皇族が観戦する場合は、
台覧試合(たいらんじあい)
と呼ばれることもあります。
天覧試合の起源は古代の相撲
天覧試合の歴史は、実は非常に古いものです。
最古の記録は、日本最古の歴史書の一つである「日本書紀」に登場します。
当時の記録では、
天皇が相撲を観戦した
という記述が残されています。
古代の天覧試合の例
| 時代 | 内容 |
|---|---|
| 古代 | 天皇が相撲(天覧捔力)を観戦 |
| 奈良・平安 | 宮中で相撲が行われる |
| 中世 | 武芸や武道の披露 |
| 近代 | 武道大会やスポーツ観戦 |
つまり天覧試合は、1000年以上の歴史を持つ文化とも言われています。
明治以降に「天覧試合」が本格化
近代に入り、天覧試合はより制度的な形になります。
特に重要だったのが、大日本武徳会という武道団体です。
この団体が、
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剣道
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柔道
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弓道
などの大会を天覧試合として開催しました。
昭和天覧武道大会(1940年)
天覧試合の中でも最大級のイベントが、
昭和15年(1940年)の天覧武道大会
です。
これは
紀元二千六百年記念行事
として行われました。
内容
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剣道
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柔道
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弓道
などの全国大会が開催され、
全国から武道家が集まりました。
この大会は
昭和天覧試合
とも呼ばれています。
戦後は「相撲」が天覧試合の中心
第二次世界大戦後、天覧試合として最も多く行われた競技が
大相撲
です。
昭和天皇は相撲を好まれたことで知られています。
そのため、
1955年以降は東京場所で天覧相撲が行われることが多くなりました。
天覧相撲の特徴
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国技館で開催
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結びの一番が大きな注目
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御前土俵入りが行われる
昭和天皇の時代だけでも
約40回
天覧相撲が行われたとされています。
野球の天覧試合は非常に珍しい
野球の天覧試合は、実はほとんど行われていません。
特に有名なのが次の試合です。
伝説の試合:1959年 巨人vs阪神
日本プロ野球史で最も有名な天覧試合です。
試合概要
| 日付 | 1959年6月25日 |
|---|---|
| 球場 | 後楽園球場 |
| 対戦 | 巨人 vs 阪神 |
| 観戦 | 昭和天皇・香淳皇后 |
この試合は劇的な展開になりました。
9回裏
長嶋茂雄がサヨナラホームラン
を放ちます。
しかも相手投手は
阪神エース 村山実
でした。
試合のハイライト
| 回 | 出来事 |
|---|---|
| 7回 | 王貞治が2ラン |
| 9回 | 長嶋茂雄がサヨナラホームラン |
| 結果 | 巨人 5-4 阪神 |
この試合は
日本プロ野球史上最高の試合の一つ
と言われています。
1966年の日米野球天覧試合
野球での天覧試合はもう一つあります。
日米野球
| 日付 | 1966年11月6日 |
|---|---|
| 対戦 | 全日本 vs ドジャース |
| 球場 | 後楽園球場 |
この試合では
全日本が11-3で勝利
しました。
長嶋茂雄も活躍し、大きな話題となりました。
2026年WBCで60年ぶりの天覧試合
2026年には、久しぶりに野球の天覧試合が行われました。
WBC
| 日付 | 2026年3月8日 |
|---|---|
| 大会 | ワールド・ベースボール・クラシック |
| 対戦 | 日本 vs オーストラリア |
| 会場 | 東京ドーム |
天皇皇后両陛下とともに
愛子さまも観戦
されました。
野球の天覧試合としては
1966年以来およそ60年ぶり
とされ、大きな話題となりました。
天覧競馬も有名
スポーツでは
競馬の天覧競馬
も知られています。
特に有名なのは天皇賞です。
有名な天覧競馬
| 年 | レース | 優勝 |
|---|---|---|
| 2005 | 天皇賞秋 | ヘヴンリーロマンス |
| 2012 | 天皇賞秋 | エイシンフラッシュ |
| 2023 | 天皇賞秋 | イクイノックス |
勝利騎手が
馬上で天皇に礼をする
姿は競馬ファンの間でも有名です。
天覧試合の意味
天覧試合は、単なる観戦ではありません。
そこには
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スポーツの権威を高める
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国民的イベントになる
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歴史的な記録として残る
という意味があります。
実際に
1959年の長嶋サヨナラホームラン
は、今でも語り継がれる名場面です。
まとめ
天覧試合は、日本のスポーツ文化の中でも特別な存在です。
ポイントを整理すると次の通りです。
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天覧試合とは天皇が観戦する試合
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起源は古代の相撲
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明治以降は武道大会で発展
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戦後は相撲が中心
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野球では1959年の長嶋サヨナラが有名
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2026年WBCで60年ぶりに野球天覧試合が実現
スポーツの試合は数多くありますが、
天覧試合は歴史に残る特別な試合と言えるでしょう。
ネットの反応
SNSでは今回の天覧試合について、さまざまな声が見られました。
主な反応
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「天覧試合って久しぶりに聞いた」
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「長嶋のサヨナラを思い出す」
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「歴史的な試合になりそう」
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「愛子さまがWBC観戦というのが新鮮」
特に野球ファンの間では、
1959年の伝説の試合との比較
が話題になっているようです。
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