1995年から2002年まで『週刊少年サンデー』で連載された安西信行さんの『烈火の炎』。全33巻、累計発行部数は2013年時点で2500万部を超える人気バトル漫画だ。炎を操る高校生・花菱烈火が、治癒の力を持つ佐古下柳を「姫」と定め、戦国時代から続く火影忍軍の因縁に巻き込まれる物語。個性豊かな仲間たちと魔導具と呼ばれる特殊な武器を駆使した熱い戦いが、多くの読者の心を掴んだ。
来年で連載開始から32周年を迎えるこの作品が、いま再び注目を集めている。作者本人の投稿をきっかけに、SNS上でファンたちの思い出話が一気に広がったのだ。
作品の魅力はどこにあったのか
当時のサンデーではラブコメやスポーツ漫画が中心だった中で、異色の能力バトルものとしてスタートした『烈火の炎』。主人公の熱血ぶりはもちろん、風子の風神、土門の鉄丸や蔵王、小金井薫の鋼金暗器、凍季也の閻水など、個性的な魔導具のデザインと使い方が大きな見どころだった。毎週の連載でここまで緻密に描き込まれていたことに、改めて驚かされる声も少なくない。
バトルのバランスの良さや、最終章に向けて伏線を丁寧に回収していく構成も評価が高い。初期の画風から終盤にかけての作者の画力向上も、読み返すたびに新鮮に感じられるポイントだ。アニメは1997年から1998年にかけて全42話が放送され、原作の中盤までを基にしつつ終盤はオリジナル展開で締めくくられた。
SNSで広がるファンたちの声
作者の「来年32周年」という投稿が話題になると、タイムラインは一気に『烈火の炎』一色に染まった。多くの人が「初めて全巻揃えた漫画」「毎年読み返している」「単行本を引っ張り出したくなった」と語り、押し入れや物置から本を発掘する姿が目立つ。特に推しキャラや魔導具の話が白熱している。
ある声優は「烈火の炎は平成の厨二MBTI診断書だと思っている。みんなも好きな魔導具と推しを教えてごらん? まずは僕から。推しは小金井薫、魔導具は帝釈廻天です」と呼びかけ、さらに「雷覇の風神核渡す話鬼アツだよね。崩が最期に烈火に微笑むシーン、最高だよね。自らの血で刃を作る凍季也ズルすぎるよね」と具体的なシーンを挙げて熱く語った。
人気アイドルも「烈火の炎がずっとトレンドにいて最高すぎた!!! 魔導具は『鋼金暗器』が1番好きだし、崩と円の二竜同時発動好きだったし、紅麗さまがカッコ良すぎて好きでした。あと、ゲームボーイアドバンスの烈火の炎のゲーム大好きだったんですけどやってた人います???」と投稿。別の機会には「烈火、紅麗、小金井、煉華、蛭湖が特に好き」と明かしている。
一般のファンからも「推しキャラは風子ちゃんと雷覇くんとジョーカーで推し魔導具は風神ちゃん」「魔導具は鉄丸が好き。彼を『味方の一人』じゃなく『全員文句なしのヤバ集団の一角』に押し上げてくれたターニングポイントの魔導具」「風子と帝釈廻天が好き」「魔道具は使い手含めて式紙が好き」「いま一番ほしい魔導具は韋駄天と蔵王」といった声が次々と上がった。
小金井薫やジョーカー、最澄、月白を列挙して「恐ろしいくらい大好きなキャラがいっぱいいる」と語る人もいれば、「ただただモブの女の子の、小金井との最後の瞬間に『これが今生の別れだと悟った』とモノローグが出るとこが好き」「味方サイドだと崩のビジュが好き」「土門とか木蘭とか崩とか」と細かな好みを共有する投稿も目立った。
バトル・構成・画力への再評価
作品のクオリティを改めて称える声も多い。
「裏武闘がパクリと言われるのは否定しないけど、その後風呂敷を広げて畳みきって、多分後付けでも伏線を回収してきっちり締めたラストまでの一貫性と構成はめちゃくちゃ評価したい」「強い魔導具所持ゲーと言われるけど、むしろ烈火の炎の方がちゃんと頭を使った戦闘をしていた」「変な形の武器が好きなタイプのオタクとしては魔導具のデザインがほんとに格好よくてぎゅんぎゅんしてました。あれを週間連載で書き込むのマジで?となる」といった意見が目立つ。
「道具を使った能力バトルだぞ、絵柄の進化が止まらないぞ」「今よりエロ規制が緩い時代だから画力上がった時期の書き込みがエグい」「どのバトルも見どころがあってすごい」「烈火の炎が好きな男の子でこのバトルを嫌いなヤツはいない」「おすすめ欄に流れてくる『みんな好きなシーン』、わかるところしかない」と、バトルシーンや画力の進化を具体的に振り返る人も少なくない。
再アニメ化やコラボへの願い、個人的な思い出
「昨今の昔のアニメの再アニメ化ブームに乗じて烈火の炎も再アニメ化して欲しい」「天堂地獄まで再アニメ化を期待」「再アニメ化して欲しい気持ちもあるが、あの頃の画質の粗さとかご愛嬌なのもあるから」といった声が上がっている。
コラボについては「遊戯王のコラボカフェに行った後、願いが叶うならどの作品のコラボカフェに行きたいか考えたら『烈火の炎』しか出てこなかった。公式様、コラボカフェ何卒」「対魔忍RPGとのコラボを待ち望んでいる」との投稿も見られた。
個人的な思い出を語る人も多い。
「初めて全巻集めた作品でした。崩や砕羽など八竜のエピソードや音遠のその後が気になったり、魔道具など細かく語れば切りがない。今も大事な作品」「父が買っていたらしく、おばあちゃんの家でるろうに剣心と一緒にずっと見てました。自分用で全巻買いたいと思っています」「兄が買っていたから全巻読んだ覚えはあるが、モヒカンゴリラの戦闘スタイルは好きだった」「最推しがその後MÄRに出ましたのよ。ほんまに好き」「当時のピンバッジ、この組み合わせなんだと意外に思った」など、グッズや家族の思い出まで含めて、作品が人生に深く根付いている様子が伝わってくる。
今こそ読み返したくなる作品
連載終了からすでに20年以上が経つが、『烈火の炎』の熱は冷めていない。魔導具の独特なデザイン、キャラクター一人ひとりの成長、そして最後まで丁寧に紡がれた物語は、今読んでも色褪せない魅力がある。本棚の奥に眠っていた単行本を手に取る人も、電子版で初めて触れる人も、きっと同じように胸が熱くなるはずだ。
来年の32周年を前に、改めて『烈火の炎』の世界に浸ってみてはどうだろう。炎は、まだまだ燃え続けている。
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