ブルーロック『本田?香川?カスでしょ』は必要だったのか? 炎上から5年経った今、改めて考える

ブルーロック『本田?香川?カスでしょ』 考察
ブルーロック『本田?香川?カスでしょ』

最近、W杯関連の話題でまたブルーロックの序盤シーンが蒸し返されているみたいですね。

絵心甚八(えご じんぱち)のあの過激発言——「本田?香川?W杯優勝してなくない?じゃあカスでしょ」的なセリフです。

連載開始から8年近く経ち、アニメ化もされ、作品は大ヒットした今、あのシーンを振り返ると「必要だったのか?」という疑問が浮かびます。

擁護派・批判派双方の声を整理しつつ、私なりの考察をまとめます。

作品内での文脈:絵心のエゴイズム論の象徴

第1話(正確には4話あたり)のブルーロックプロジェクト説明会。

絵心は集められた高校生フォワードたちに、日本サッカーの問題点をぶちまけます。

絵心は集められた高校生フォワードたちに、日本サッカーの問題点をぶちまけます。
「和を重視したパスサッカー」では世界に勝てない
本当に必要なのは「エゴイストのストライカー」
その極端な例として、実在の日本代表選手(本田圭佑さん・香川真司さん)を名指し

このセリフは、単なる悪口ではなく、「結果(W杯優勝)を出せていない選手は参考にならない」という極論で読者を(と登場人物を)煽るための装置です。

潔世一が「なんかムカつく」と感じる描写もあるように、作者も全肯定しているわけじゃない。

でも、この一撃で作品のトーン——「荒々しく、日本サッカーをぶっ壊す」——が一瞬で決まったのは事実です。

炎上の背景:連載当時のフラストレーション

2018年連載開始時、日本代表はW杯でベルギーに逆転負け(ロシア大会)。

本田さんや香川さん世代の「黄金期」と呼ばれた時代が、結果としてW杯優勝に届かなかったことへの苛立ちが背景にあります。

作者・金城宗幸さんはサッカー好きとして、日本代表の「集団主義」を痛烈に批判したかったのでしょう。

実名を出すことでインパクトを最大化。

結果、連載当初はプチ炎上し、Yahoo!知恵袋やTwitterで「リスペクトがない」「不快」との声が上がりました。

擁護派の声:「計算された極論」

擁護派の声:「計算された極論」
キャラ設定のための必要悪:絵心はクズっぽいキャラ。過激だからこそ、後半で彼の理論が試され、破綻や進化が見える伏線になる。
フィクションの特権:メッシも2022年までW杯優勝してなかったら「カス」?というツッコミは現実だけど、作品はあえて極端に描くことで「エゴの重要性」を印象づけた。
本田さん本人がコラボ:ゲームCMに出演したり、作品と友好的。気にしてない(or 宣伝に使ってる)姿勢がファンに安心感を与えてる。

批判派の声:「実名ディスはやりすぎ」

批判派の声:「実名ディスはやりすぎ」
不快感:本田さんはW杯でゴール決めて貢献した選手。香川さんも日本サッカーを牽引したのに「カス」一言で片付けるのは失礼。
アニメでカットされた事実:制作側が「地上波で炎上リスク高い」と判断した証拠。原作ファンからは「日和った」との声も出ましたが、多くのサッカーファンはこれで救われたはず。
炎上商法の印象:話題作り優先で、作品のイメージを下げるだけだったのでは?

私の考察:必要だったけど、代償も大きかった

結論から言うと、「必要だった」派です。

あのセリフがなければ、ブルーロックは「ただの熱血サッカー漫画」で終わっていた可能性が高い。

序盤の強烈な一撃が、作品を「エゴ全開の異色作」として記憶に残し、売上や話題性を爆発させた要因だと思います。

金城さんの日本サッカーへの本気の苛立ちが伝わってくる部分でもあります。

ただ、やりすぎ感は否めない。

抽象的に「過去の日本代表スター」くらいで済ませても、十分煽れたはず。

実名を出したことで、純粋にサッカーを楽しむ層を遠ざけ、長期的に「問題作」のレッテルを貼られる代償を払いました。

後年の展開で絵心の極論が全部正しいわけじゃないと描かれているなら、なおさら最初からスマートに描けたのでは?と思います。

単行本では一部修正されたり、アニメでカットされたのも、作者側・出版社側の「やりすぎた」との反省の表れかもしれません。

結局、ブルーロックの魅力は「毒」にある

炎上から数年経ち、作品はアニメ化・映画化され、日本代表選手とのコラボまで実現。

皮肉なことに、あのセリフが作品の「ブランド」になってしまった感があります。

フィクションだからこそ許される過激さ。

でも、現実の選手を傷つけないバランス感覚も大事。

あなたはどう思いますか?

「必要だった!」派?

それとも「もう少しスマートに…」派?

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